ゆずのね 1997-2007

ゆず ゆずのね 1997-2007歌詞
1.てっぺん

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

六大学出のインテリの坊ちゃんには
四回死んでも分かんねえだろうけど
お前らがトップにいるのなら この世のトップにいるのなら
進む道はただひとつ “最強のバカ”になってやる
食べる物がなくても ずっと笑っていられるような

神様がいるならば もし神様がいるのなら
それが知りたくて立ち止まる 今日の昼下がり

完全勝利 甘い味 しか知らない人に
こんな事言っても分かんねえだろうけど
お前らが勝者と名乗るなら 絶対勝者と名乗るなら
選べる道はただひとつ “本当の勝者”になってやる
たとえ声が出なくても ずっと歌っていられるような

神様がいるならば もし神様がいるのなら
それが知りたくて立ち止まる 今日の昼下がり

どっかの山のてっぺんで どっかの誰かが笑ってる
僕はそれを見ながら 違う山のてっぺんを目指してる

人を愛する事 意味がわからなくて
それが知りたくて立ち止まる 今日の昼下がり

神様がいるならば もし神様がいるのなら
それが知りたくて立ち止まる 今日の昼下がり


2.連呼

作詞:岩沢厚治・北川悠仁
作曲:岩沢厚治

久しぶりに会った友達が
何かヤな奴に変わってたよ
いい奴だったのに
その友達はこう言ってたよ
「お前全然変わってないね」って
お前が変わり過ぎ

そんなアンタとは 今日限りおさらば 寂しいけどね

なんでもないのに泪が出てくるのは
きっと本気で誰かと 笑いたいだけなんだ

昔 別れたあの娘がどこかで
今は誰かと暮しているって
昨日 聞いたよ
随分前に別れた娘だから
どんな声かも覚えてないよ
せっかく忘れてたのに

あんな思い出と 今日限りおさらば 寂しいけどね

なんでもないのに泪が出てくるのは
一緒に居た時の事 大切にしたいんだ

なんでもないのに泪が出てくるのは
きっと本気で誰かと笑いたいだけなんだ

なんでもないのに泪が出てくるのは
一緒にいた時の事 大切にしたいんだ

なんでもないのに泪が出てくるのは
きっと本気で誰かと 笑いたいだけなんだ


3.ところで

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

時々僕はここへ来て 雨雲が抜けるのを待ってる
雨降る晩は悲しくても 明日が晴れればそれでいい

こんなこともうやめようよ 何度も叫んでるのに
誰かが幸せになるように 世界が平和でありますようにと

※ところで…
君は一体今どこで何を考えているのか?
最近よく夜眠れないそのワケは 多分きっとそのせいなんだろう※

(※くり返し)


4.~風まかせ~

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

鏡の中曇った笑顔の僕を見た
優越感を食べたせいなのかなんてチョットね
いつの間にか大切なのは 自分だけになっていた

誰もいない夕暮れの街路樹で
泪が出そうだから 上を見上げてた

あせらずに悩まずに 行くあても見つけずに
空に浮かぶ気球に乗って 流されていきたいな

明日の天気予報は晴れだから行こう
置き忘れてた何かを探しに行こう
がんじがらめの毎日に別れを告げて

行き交う人達の交差点の中に 空っぽの心で大笑いしてた

金も欲も見栄も恥も 何もかも捨て去って
空に浮かぶ気球に乗って 流されていきたいな

心の中土足のままで 踏みにじる事よりも
包みこめる両腕が欲しいだけなのさ 両腕が欲しい・・・・


5.シュビドゥバー

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

明日の事なんて気にもしないで
眠い目こすって 飲めない酒無理して 朝まで大笑い

みんな女の話が好きで 頭ン中不純だらけ
けれど女の前ではテレて真っ赤な顔して結局しゃべれない

今ではそれぞれの道を歩いてる 色んな思いも失ってゆく
少しずつ 何かが変わってゆく だけど…

シュビドゥバー あの頃の僕らはただ
くだらない世間おかまいなし いつでも馬鹿騒ぎ
シュビドゥバー 忘れないで
あの時僕らが誓った合言葉は シュビドゥバー

帰り道の途中裏道に逃げ込んで
コソコソとタバコを吸ってみたのはいいけど あっさり捕まって

誰よりも目立とーとわけのわからぬ服着て
イマドキの男にでもなったつもりだったけど大きな勘違い

今では損得ばかりを口にして 現実という名のクサリに縛られてる
なんだか泪が止まらない だけど…

シュビドゥバー あの頃の僕らはただ
背伸びをして大人の世界 覗いてただけなのさ
シュビドゥバー 忘れないで
あの時僕らが誓った合言葉は…

シュビドゥバー もしも願いが叶うなら
もう一度だけ聞かせて欲しいみんなの笑い声
シュビドゥバー 忘れないで
あの時僕らが誓った合言葉は シュビドゥバー


6.心の音

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

もう日は暮れた 薄暗い辺りをぼんやり街灯が照らした
今にもひと雨来そうな真っ黒な雲が西から流れはじめた

必死で追いかけたけど すぐには見つからなくて
今日ほどあなたに逢いたいと思える日は… ないかも知れないけど

決まりきった言葉 今降り出した雨と 叩きつけられたタバコと
また一つづつ刻まれていく
それはずっと消えることのない僕の「心の音」になる
意味なく流れ続けた時間あなたに… あなたに逢いたい

いつもはこんな天気の日だって一度も悲しいなんて思ったことないのに
あつらえた激しい雨の中 泣いてしまいそうな僕がいた

どうして答えを探すのにこんなとこにいるんだろう?
僕の気持ちの奥の方「心の音」が切なく響いた

やっと見つけたけれど すぐにまた見失なう
涙と悲しさの本当の意味を教えてくれないか…

決まりきった言葉 今降り出した雨と 叩きつけられたタバコと
また一つづつ刻まれていく
それはずっと消えることのない僕の「心の音」になる
意味なく流れ続けた時間… 心に鳴り響く… あなたに逢いたい


7.四時五分

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

どうしよもなくくたびれる毎日でした 色んなものに流されてました
チャラチャラ浮かれてました 愛想笑いが得意でした

昔の自分が嫌いだなんて くだらない事言いたくはない
ソンナコンナスッタモンダあったけど それはそれで楽しかったよ

明日もまた生きていたい 当り前かもしれませんが
だけど今は何も言わず 歌ってくれませんか
一緒に歌おうじゃありませんか

モスコミュールが大好きでした 目立つ事ばかり考えてました
毎日ノリノリでした おだてられるのが好きでした

あの頃は若かったなんて ブった事言いたくはない
メチャクチャハチャメチャだったけど それもまた青春です

明日もまた生きていたい 当り前かもしれませんが
だけど今は何も言わず 歌ってくれませんか
一緒に歌おうじゃありませんか

ランランランランララララン ララララランラン
ランランランランララララン 急いだって仕様がないから
ゆっくり歩いて行こうじゃありませんか


8.ねこじゃらし

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

半年ぶりに逢うあなたに どんな顔すればいいの?
僕とは違う世界に住んでいる 不思議な奴だった

忘れてた頃に電話が鳴る だけど久しぶりの気がしないのは
きっとそれはどっかで同じ匂いがするからだ

わがままで 意地っ張りで 金遣いが荒くて
でもとっても素直で弱くて 心のどっかでひっかかる

鳴々 胸が痛くなる 鳴々 どれだけ時間が流れても
僕らまたここで逢えるさ

例える物があるならば それはネコじゃらしのように
つかめそうになるとスルスル手の中から飛び出していく

約束の時間に平気で遅れてくるのに
顔を見たとたん許してしまうのは何故だろう

いい加減で ずる賢くて 常識知らずで
でも寂しがり屋のあなたが 記憶の片隅で笑ってる

鳴々 胸が痛くなる 鳴々 どれだけ時間が流れても
僕らまたここで逢えるさ

まだ 心はつかめないまま きっと ずっとこのままなんだろう
それが二人のカタチなんだよ

きっとまたここで逢えるさ 僕らまたここで逢えるよ


9.境界線

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

海が見えます ここから奇麗な海が見えます
昨日の揉(も)め事いつかのいざこざの遠眼鏡で

ずっと沖の貨物船まで 向こうの工場の煙まで
全てを霞ませて 全てを見透かして
僕のため息は大きな雲になった

※境界線を超える時僕は鳥にでもなるんだろう
そこは誰にも邪魔されない「自由」と「優しさ」の世界
境界線を追い越す時それは多分きっと 新しい朝の訪れ※

何が見えますか? そこから一体何が見えますか?
時計のカラクリ創られた幸せの裏側から

そう思いたくはない気持ち 澱(よど)んだ川のその流れなら
全てを飲み込んで 全てをかき消して
やがて少年は大きな夢を見た

境界線は今はまだ遠くぼんやりと霞んでる
そこは誰にも気付かれないこの道の分岐点の向こう
境界線を追い越す時それは多分きっと 新しい僕との出逢い

(※くり返し)


10.傍観者

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

横目でチラリ そこの傍観者
アンタに構ってるヒマ無いよ

「そんな事で必死になって」ってバカにしてんだろう?
「かったるい」って何もせずに誰かに期待してる
僕は行くよ 感動しながら生きて行きたいのさ

※勇気を出して
顔を上げたら靴の紐を結び 直して
そして君の手を強く握り締める
泪の湖と笑顔のお月様を目指して※

誰にだって人に言えない過去もあるよ
でもそんな事も全部袋に詰め込むのさ

孤独に襲われて震える夜もある
女々しいって言われたって構わないさ
走り出す列車に急ぎ足で乗りこむんだ

(※くり返し)

小器用になんてなんなくていい
カッコ悪いとこだってさらけ出してさ
頭でっかちの脳ミソにはやさしい接吻を
そして大切な君とは数えきれない夜を
遠回りしたり迷ったりしても
どんな自分も受け止めてゆくよ

泪の湖と笑顔のお月様を目指して...
泪の湖と笑顔のお月様を目指して...


11.灰皿の上から

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

灰皿の上にため息を吹きかけて
想像の風にくるまって背中を丸める

のうのうとここまで今日もまたやって来た
明け方の空を眺めていつもの様にここに居る

要らない様な言葉だけ
心の中で何度も繰り返しては
聞こえてる様な 聞こえていない様な そんな感じで

あぁどこからどこまでが本当に大事で本当に愚かなんだろう?
臆病な分だけ先に進めない 押し込んで消した灰皿の上から
今日も聞こえるわけもない君への想いを呟いてる

静寂の朝もやを排気音がかき消した
いつの間に走る走ってる トラックの音に気付いたんだ

やがて火種が音も立てずに消えて
窓から漏れる明りだけ付けたこの部屋は
誰か居る様な 誰も居ない様な そんな感じで

あぁどこからどこまでが本当に大事で本当に愚かなんだろう?
臆病な分だけ先に進めない 押し込んで消した灰皿の上から
今日も聞こえるわけもない君への想いを呟いてる

僕はと言えば散らかったこの部屋の隅で膝かかえて
やけに気になる時計と今日のニュースを待っている


12.悲しみの傘

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

玄関の隅に少し大きな傘が掛けてある
照れ屋の君は普段は手も繋げないのに
雨が降る時はいつも僕を町へ連れ出して
その日ばかりは嬉しそうに僕の傘に入ってきてたね...

君が去った今は一人で使うには
この傘は少し大きすぎるから
二人の想い出と共にそっとしまっておくよ

今夜も窓の外はどしゃぶりが降り続いてる
君と最後にさよならしたのもこんな日だった
交差点の向こう側でびしょ濡れの君が手を振る
僕の耳に聞えてきたのは 傘に当たる雨音だけ...

君が去った今は一人で使うには
この傘は少し大きすぎるから
二人の想い出と共にそっと...

こんな日が来るとは思わなかった時間が
まるで嘘みたいにあたり前になってゆくけど
悲しみの傘と二人の想い出はどこにも消えはしない


13.向日葵ガ咲ク時

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

南風が君の髪をなびかせて 緩やかに夏が歩んでくる
慌ただしい毎日を忘れてしまいそうな 時間に身をまかせ目を閉じた
ガラスみたいな君の心を 臆病な僕の性格を
分かちあいながら歩んできたね 締め付けられそうな悲しみも乗り越えて

※星のない夜の空に鮮やかな向日葵が咲いたよ
照らされた君の横顔見とれてたら胸がきしむんだ
乾いた泪の頬にそっと口づけをしたのなら
消えかかる花火にうつる君が 無邪気に微笑んでいたよ※

突然降りだした夕立みたいに むき出しの互いの気持ちでさえも
優しさの傘を心にさして もうすぐ雨は通り過ぎるから

当たり前の事なんて本当は何も無いんだよ
ふざけあったり喧嘩したりこうしてここに居る事だって
ありふれた時間の中でもロマンチックを探しているから
君を抱きしめてもいいかい

あの日見つけた名も無い花を大切に育ててきたね
信じる恐さを一つ知るたび君を愛しく想っていくよ

(※くり返し)

星のない夜の空に鮮やかな向日葵が咲いたよ
照らされた君の横顔見とれてたら胸がきしむんだ
乾いた泪の頬にそっと口づけをしたのなら
消えかかる花火にうつる君が 無邪気に微笑んでいたよ
心の奥に鮮やかな 向日葵が咲いたよ...


14.日だまりにて

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

久しぶりだよこの町を歩いてる
風はまだ春の訪れを
僕に教えてくれないのに

ついさっきまで一緒に居た憂鬱な心は
青い空のずっとずっと向こうへ

そしてまたここへ
帰ってきたわけさ
風の音を聞きながら
いつの間にウトウトしてた
日だまりのあの公園へ

ちょうど町は昼下がり人々が日に照らされて
しばらく見ないうちに変わった様子など
どうでもいい事さ

葉の付いた観葉植物は
相変わらず僕に
何も教えてはくれないけど

針葉樹の揺れる永い冬の中で
風に吹かれながら
そっと語り合えた
あの頃のように

ここへ帰ってきたわけさ
風の音を聞きながら
いつの間にウトウトしてた
日だまりのあの公園へ


15.幸せの扉

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

一人君は泪を流していたね 騒がしい街を背に
どうしようもないくらいに不器用な君の優しさに僕の心は奪われた

その笑顔の裏に隠していた痛みを
僕そっとあずけて だから

旅立つ君の手はほんの少し震えてるけれど
幸せの扉を今 その手で探しに行こう

共に歩く毎日の中ですれ違ってしまいそうな時も
聞こえているかい いつだって君の名前を呼んでいるよ

言葉に出来ればもっと深く伝えられるはずなのに
伝えきれない想いを空に向けて

飛び立つ僕らの羽は今はまだ小さいけれど
幾つかの傷跡を胸に受け止めて行こう

それぞれの悲しみを知ってゆく事から愛を探す旅は始まる...

だから旅立つ君の手はほんの少し震えているけど
幸せの扉を今 その手で探しに行こう
幸せの扉を探しに行こう

一人君は泪を流していたね 騒がしい街を背に
どうしようもないくらいに不器用な君の優しさに僕の心は奪われた


16.空模様

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

泪色の空を見上げながら二人 訳もなく笑い転げて
意地っ張りのあなたの寂しげな肩が やけに優しく見えた

どんなに強がっても 朝はまた訪れる
時の流れは静かに 僕らを流してく

もう迷わないで この道を今確かに歩いてく
そう 笑ってりゃいい あなたはもう一人じゃないからさ どこまでも

今夜の月の色が やけに切なくて どうしてもあなたに逢いたくて
真っ白なあなたの息を とっても愛しく思えた

どんなに強がっても 太陽は迎えに来る
どうしても泣きたい時は 一緒に泣いてあげる

もう迷わないで この道を今確かに歩いてく
そう 笑ってりゃいい あなたはもう一人じゃないからさ どこまでも

果てしなく広いこの世界の ひとにぎりの僕等だけど
僕等はここで生きてくんだ

もう迷わないで この道を今確かに歩いてく
そう 笑ってりゃいい あなたはもう一人じゃないからさ
どこまでも・・・・


17.アゲイン

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

泪に濡れて滲んだ空に
悲しみを乗せたカモメが羽ばたく
夕暮れ雲に重なる影が
過ぎ去った日々を映し出す

いつの間にか手にしたものに
失う怖さにただ縛られてた あの日に手を振り...

もう一度ここから歩き出そう
躊躇いがちな雨に打たれたって
頑なになりかけた心にノックして
風に身を任せ 進んでいくのさ
だから僕は僕を取り戻すのさ
アゲイン

些細なことで傷つけあって
すれ違っていた思いもあった
振り向く度に遠くに見える
懐かしき街を想い出す

自分の弱さも受け止められず
立ち止まり見失いそうになっていた あの日に手を振り...

もう一度ここから歩き出そう
躊躇いがちな雨に打たれたって
頑なになりかけた心にノックして
風に身を任せ進んでいくのさ

遠回りの道のりでもかまわないよ
まだ誰も見た事ない場所を目指して
だから僕は僕を取り戻すのさ
アゲイン


18.もうすぐ30才

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

近所のコンビニ行ったら 新しく入った店員さんが可愛いくて
何がある訳じゃないけど 決まった時間に通ってみる

昔の彼女に久しぶりに会った 「相変わらずね」って苦笑いされた
くたびれた仕事から帰って缶ビール しょぼい深夜映画で泣けてくる

くよくよしたり 嬉しくなったり なんだかんだと忙しい
あぁ 僕ももうすぐ30才 気付けば僕ももうすぐ30才

ナイター帰りの子供達 目を輝かせメガホンを叩いている
あん時想い描いてた大人ってやつに 僕はなったんだろうか?

考えすぎて眠れなくなって 来るはずもない君の電話を待ってた
友達はだんだん家庭を築いてく 一生懸命幸せを探している

変わっていったり 変わらなかったり それでも時間は過ぎてゆく
あぁ 僕ももうすぐ30才 気付けば僕ももうすぐ30才

飲み会帰りのタクシーの窓から シラケた気分で三日月を眺めてた
AMラジオから流れて来たのは 仲間とよく唄ったあの唄だった

今日より明日が良い日であるように 心で泣いても笑っている
あぁ 僕ももうすぐ30才 気付けば僕ももうすぐ30才
これでいいのか!?わからず30才 それでもガンバレ僕等も30才


19.旅立ちのナンバー

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

向こうに遥か ぼんやりと見える
どこまでも続き すぐに見えなくなって
微笑み交わす 言葉も無いまま
空も飛べると 本気で信じた

突風の先を追いかけて
何度だって諦めた
君も僕も同じなんだよ

転がり続けて掴んだものに
不思議なくらい 涙してる
そして旅はまた始まってゆく
小さな孤独を握り締めて
次吹く風 広がってく
全てはそこから走り出す為に

いつかあの事と 笑えるだろう
きっと今までが 思い出だった様に
浮かんでは消える あの日の影
追い越せないまま ここに居るんだ

一体どこまで歩けるかな
今は全てを委ねて
僕は行くだろう君の元へ

旅立ちの唄 日々の夕暮れ
重なっては 繋がってく
今立ちふさがる闇を抜けて
辛さや痛みや弱さの中で
見つけたその 優しさを
生きてゆく為の力に変えて

風吹く草原に君は立ち
見上げた空に唄おう

転がり続けて掴んだものに
不思議なくらい 涙してる
そして旅はまた始まってゆく
小さな孤独を握り締めて
次吹く風 広がってく
全てはそこから走り出す為に


20.カナブン

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

坂の途中振り返る 海は見えるのかな
季節は穴を開けて僕を待っていた

遠い日の約束の言葉 今ここに置くよ

聞こえますか 見えますか
僕はあなたとここで逸(はぐ)れ
今こうして 空を見上げるのは
泣いてるわけじゃなくて

何もかも忘れてた 全てを知りたくて
薄汚れた瞳に何が見えますか

残された小さな丘に 今風が吹いて

聞こえますか 見えますか
僕はあなたとここで逸(はぐ)れ
今こうして 空を見上げるのは
泣いてるわけじゃなくて

繰り返す命の鼓動 その声を頼りに

あの日冷たい駅のホームで
君は君へと歩き始め
今こうして 空を見上げるのは
泣いてるわけじゃなくて...


21.君は東京

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

高校出て誰よりも先に一人暮らしを始めて
吉祥寺徒歩五分のワンルームに君は住んでいたね
初めて行った一人暮らしの女の子の家が君の家で
バニラの匂いのするお香君は焚いていたね

だからかどうか知らないが その香りを嗅ぐ度に
今でも君のことを僕は想い出すよ

君は東京 乾いた街を背に
昼も夜も飛び回り しゃれた仲間とはしゃいでいた
君は僕の思えば憧れだったんだ
無責任に自由を気取ってた君は 東京の人だった

髪の毛はいつもカットモデルですませていて
バイトは青山のカフェでウェイトレスをやっていた
彼氏は三つ年上の何とかっていうDJで
名前のある人だとかで僕に自慢していたね

縛られる物もなくて 囚われる事もなくて
勝手な君が羨ましかった

君は東京 時代を身に纏い
寝ても冷めても流行りのリズムの中で踊っていた
君は時に無邪気で残酷な天使
人前で泣くのが嫌いな君は 東京の人だった

久しぶりに君を見かけたのは新宿のアルタ前
随分と痩せ細ってた君に僕は驚いた
後から聞いた話では訳の分からないクスリにはまって
病院を行ったり来たりしてるんだってね

君よ元気で居ますか 君の歌を唄ってます
君は僕の青春だった

君は東京 乾いた街を背に
昼も夜も飛び回り 洒落た仲間とはしゃいでいた
君は僕の想えば憧れだったんだ
無責任に自由を気取ってた君は 東京の人だった
君は東京の人だった


22.言えずのアイ・ライク・ユー

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

今も言えずの I Like You 君に触れたい I Need You
叶わない恋としても諦めきれない My Everyday
疲れていても逢いに行くよ 忙しくても逢いたいよ
さえない毎日だって虹をかける様な Everyday

君以外の他の誰かなら、こんなにも上手に話せるのに
生まれついてのお調子者さ どんなピンチにもかわしてきたはずなのに

だけど君の前じゃさえないトークで空回り
こんなはずじゃないのに ないはずなのに

今も言えずの I Like You 君に触れたい I Need You
叶わない恋としても諦めきれない My Everyday
疲れていても逢いに行くよ 忙しくても逢いたいよ
さえない毎日だって虹をかける様な Everyday

気がつけばいつも君を探してる こんなとこに君が居るはずもないのに
追いかける程遠くなってゆく 君の心は今日もあの人の元へ

いつか君のハートに辿り着けるのなら
迷うことなんてないのに ないはずなのに

夢に見る程 I Want You できる事なら You Say Yes
届かない距離としても抱きしめたいよ I Wana Hold You
寂しい時は電話して 駆けつけるから急いで
奇跡でも構わないから君が溢れそう All You Need is Love

今も言えずの I Like You 君に触れたい I Need You
叶わない恋としても諦めきれない My Everyday
疲れていても逢いに行くよ 忙しくても逢いたいよ
さえない毎日だって虹をかける様な Everyday


23.夕立ち

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

夕立ちの他に何を理由にしろと言うのか
何か言いたげな顔をして ごまかしては忘れてく
語り合う程確かな そんな時代でもなかった
ただ目を塞いでばかりでも 深い闇夜にさよならは言えない

想像しても飽き足らず 前進しても追いつけもせず
何かが君を追い越してゆく 誰かが君を笑い飛ばした
人ゴミの中すり抜けてゆく 通行人のふりをしながら
誰かが誰かを傷付けてゆく 通行人のふりをしながら

きりがない途切れた話 季節はずれの雨の中
無意識に繰り返してゆく 時はずっと暗がりを泳いでいる

たったちっぽけな自分の為 大きい方のカバンを選ぶ
僕は何を捨てられるのだろう?何から僕は捨てられるだろう?
中学生の頃に覚えた 人を本気で憎むという事
それなりに歳は重ねて来たが 今だに心の中に根付く

人ゴミの中すり抜けてゆく 通行人のふりをしながら
誰かが誰かを傷付けてゆく 通行人のふりをしながら

夕立ちの他に何を理由にしろと言うのか
何か言いたげな顔をして ごまかしては忘れてく


24.命果てるまで

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

同じゴミならどうせ 燃えるゴミでいたい
潰されて固められて もみくちゃにされるなら
煙になって空に 消えて行きたい
燃え尽きて空に 消えて行きたい

同じ花ならどうせ 野に咲く花がいい
買わられて飾られて 枯らされてゆくよりも
冬を越える名もない 野花になりたい
そして君のそばに咲きたい

命果てるまで 灯火が消えるまで
強く もっと強く 魂を焦がしたい

同じ夢ならどうせ 果てしない夢がいい
諦めてごまかして 言い聞かせてゆくよりも
時には冷たい風に 吹かれたとしても
願いが叶う その日まで信じていたい

命果てるまで この心が枯れるまで
強く もっと強く 君を抱きしめたい

生きられるのに死んだ人がいる
死にたくないのに死んだ人がいる
生きているのに死んでる 死んでる人がいる

命果てるまで 灯火が消えるまで
強く もっと強く 魂を焦がしたい
命果てるまで この心が枯れるまで
強く もっと強く 君を抱きしめたい
魂を焦がしたい
命果てるまで


25.ぼくの漫画の主人公

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

ぼくは小さい頃太っていて
勉強も運動も苦手だった
自信が無いからお調子者になって
なんとかみんなに溶け込んでいた
そんなぼくにも夢中になれる物があった
それは漫画を書く事だった

ぼくの漫画の主人公はいつだって
ぼくに無いモノを全部持っていて
憧れを詰めこんだヒーローを
いつもいつも描いてた

中学生になっても太っていて
勉強も運動も相変わらず駄目で
可愛いあの子が大好きだったけど
ある日違う誰かと手を繋いでいた
みんなが寝静まる頃机に向かって
それでもまた漫画を書いていた

ぼくの漫画の主人公はいつだって
素敵な恋をしていたんだ
憧れを詰めこんだストーリーを
いつもいつも描いてた

あの頃のぼくよ 君の目に
今のぼくはどんな風に映るのかな?
憧れていたヒーローにはなれなかったけど
信じた道をこうして歩いているよ

ぼくの漫画の主人公はいつだって
ぼくに無いモノを全部持っていて
憧れを詰めこんだヒーローを
いつもいつも描いてた
憧れを詰めこんだストーリーを
いつもいつも描いてた


26.ダスキング

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

祝福の花もやがて散りゆく定めなら
そうゆうもんだって知ってる 極論最後まで笑ってよ
そしてリスク デメリット背負い込む

こうまでしてつながった愛嬌 とんでもない遠くで
町外れの午後に何度も走り出すポンコツ達
まるでロッキー「エイドリアーン」なんつって

「混乱です」「大変です」の交差点で痛烈に写し出す
冷めたぬくもり交差して また一つ弾けて消えた

がんばって はいつくばって探し得たもの
だって誇れる為の許可はいらないから

全てが終わってた そして僕は気付かずに
最初に笑いだしたアイツがいつの間にか犯人さ
まるでミステリー小説みたいに

いつか奴らと交わした凄くろくでもないトークで
「ちょっと待って」で見過ごしてそれで勝手に一人で嫌んなって
コンビニでチンした 海老ドリア食べて

最大にして最初の願いは 徒然なるままに
むき出しのスポーツカーで君を迎えに行くよ

だから今夜心ゆくまで駆けめぐろうか
待ってすぐに行くから置いてかないで
がんばって はいつくばって探し得たもの
だって誇れる為の許可はいらないから


27.今夜君を迎えに行くよ

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

響き渡るクリスマスキャロルが
街のあちこちで聴こえてくる
溢れる恋人達 君の家に続く道
今夜君を迎えに行くよ

どうしていつも カラ回りばかり
本当の気持ち 伝えられなくて
特別な夜の チカラを借りたら
冷たい真冬の風 をかき分けて

サンタクロースになれなくても
赤鼻のトナカイがいなくても
心を込めたプレゼント 自転車のカゴに載せて
今夜君を迎えに行くよ
Silent Night Holy Night
Only You X'mas Night

強がってみたり 意地を張ってみたり
素直になれないままで
だけどどこにいても 誰といる時も
いつも君が 胸の中に離れないでいたよ

響き渡るクリスマスキャロルが
街のあちこちで聴こえてくる
白い息が空に舞う 粉雪がちらついてる
今夜君を迎えに行くよ
ずいぶん遠回りしたけれど
今夜君を 今すぐ君を迎えに行くよ

Silent Night Holy Night
Only You X'mas Night...


28.しんしん

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

街はイルミネーション 光輝く世界
通り過ぎて行くのは はしゃいでたあの日の僕等
去年の今頃なら人波をかき分けて
二人で探し歩いた 白い大きなクリスマスツリー

走り出した電車に乗って 君はこの街を去っていった
そして残されていったのは 僕とこの街の景色

しんしんと降り出した雪が 僕らの思い出を包み込んでゆく
さようなら 君と出逢って人を愛する苦しさを知りました...

キャンドルにそっと灯した 優しいあの灯りは
もう二度と点ける事など出来るはずはないけれど

冷たい真冬の風が ビルの間通り抜けてゆく
すれ違う交差点が青に変わる 君のいない道を歩いてゆく

舞落ちる見慣れない雪が 僕らの街に降り積もってゆく
まだ消えない痛みを隠して 変わってくこの街で生きて行くから

叶わなかった夢を わかんなかった君の泪
その全てを光と影 空に消えてゆく

しんしんと降り出した雪が 僕らの思い出を包み込んでゆく
さようなら 君と出逢って人を愛する苦しさを知りました...
さようなら 君と出逢って人を愛する苦しさを 喜びを知りました


29.ウソっぱち

作詞:岩沢厚治
作曲:岩沢厚治

もうあれからどの位 歩き続けて来ただろう
時はいつでも一瞬に 目の前を通り過ぎてゆく
いつもの様に君は唄い 確かめる様に泣いている
止めどなく回り続けて 僕等は走ってゆくだろう

その先を見に行こう 一緒に行かないか?

※何もない場所を選んだ つき進んでたどり着く
いくつの夜の向こうに 必ず朝日が昇る様に
越えてゆけるさ※

涙の数と反比例に ウソをつく事が増えてゆく
言葉は意味を無くしながら ウソっぱちを創り出した
つかみかけた手の平から いつの間にやら消えちまった
けれどかけがえのないものは決して手放したりはしない

届かない 戻れない 旅は続いてく

始まる時に始めの合図なんて必要ないさ
君が前に歩き出した それが全ての始まり

(※くり返し)


30.無力

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

どんなに誰かの前で虚勢を張ってみたって
君の前じゃいつも僕は無力 無力
ちょっとばかり良い曲が出来上がったからって
急ぎ足で君の元へ走る 走る

何度も何度も自分を誤魔化しながら生きてきたのさ
気付けば僕は僕を作り上げてしまっていたんだね

抱きしめられた君の胸の中で 深く深く目を閉じていた
満たされない孤独の闇の中にそっと
小さな光を照らしてくれたのは いつも君だった

どっかで聞いたような言葉を並べてみたって
何も分かり合えやしない欲しいのはいつでも真実

本当の気持ちを言うのが恐くて背を向けたりもしたのさ
いつのまにか僕は僕を決めつけていたんだね

重なりあって君の中に溶けてゆく 繰り返し君を確かめていた
降り止まない雨の様な悲しみの中で 傘をさしてくれたのは
想えばいつも君だった

抱きしめられた君の胸の中で
深く深く目を閉じていた
満たされない孤独の闇の中にそっと
小さな光を照らしてくれたのはいつも君だった
想えばいつも君だった...


31.リアル

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁

通り雨が過ぎるまで ここにいるよ君と
気付かなかった事に気付いたりする
ここが天国じゃなくても 君と出逢えた喜びを
さぁ心の翼を広げて

泪の味 恋の痛み 一人ぼっちの夜
その全てをメロディーに変えながら

カッコ悪い僕等の唄を カッコつけて唄い続けんだ
この悲しみさえ受け止めて さぁ本当の愛を確かめに行くんだ

いつか時が経ち僕等も 死んでしまう日が来るよ
その時までに何を残せるのかな?
大げさな事ではなく 例えば君の温もり
そんな事が僕を変えてゆく

小さな嘘 叶わぬ夢 すれ違った日々
その全てをメロディーに変えながら

情けない僕等の唄を 強がったって唄い続けんだ
この苦しみさえ飲み込んで さぁ本当の愛を信じてみるんだ

それこそが僕等のリアル
紛れもない僕等のリアル
誰も見た事のない僕等のリアル
きっと捨てたもんじゃない僕等のリアル

カッコ悪い僕等の唄を カッコつけて唄い続けんだ
この悲しみさえ受け止めて さぁ本当の愛を確かめに行くんだ